2018年01月28日

マニアック講演会

 龍ヶ崎の、閉鎖された映画館が満席になったのは、元NHK音楽プロデューサーの竹森道夫氏の「”ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート”生中継秘話」。89年の世界初ステレオ生中継など技術的な話が主体かと思いきや、ニューイヤーコンサートの歴史を辿りつつ、放送プロデューサーとして現地で接した指揮者カルロス・クライバーのエピソードや「裏話」など盛りだくさんだった。
 「クライバーと暗闇で出っくわしました」と切り出したときは、会場中が固唾を呑んだ。ユーリッヒ・クライバーの息子であり、「テレーゼ事件」をはじめとしたキャンセル魔のクライバーについて既に織り込まれていたから。・・・しかし、そのくだりについては、残念ながらここでは書けないのである。
 要所で再生されたニューイヤーコンサートのライヴは、講演の流れによくマッチしていた。竹森氏が「しつこい性格なので」と言いつつも、「春の声」がクラウス、ボスコフスキー、クライバーの演奏で三度もかけられたが、聴衆もマニアックなので全然問題はなし。主催者「NPO法人龍ヶ崎ゲヴァントハウス」が有する奇天烈なスピーカー群からかもし出される、FM放送から録音したサウンドは臨場感豊かで、最後の「ラデツキー行進曲」ではおなじみの手拍子が出るほどだった。
 隣席の方は「美しく青きドナウ」に合わせて手振りを始めたが、家内によると「コントラバスっぽい」。最後に挙手してチターの演奏者に係わるお門違いな質問をしていたが、竹森氏は丁寧に答えていた。続けざまにFMは東京と水戸どちらが音がいいか、という質問に、「『らじるらじる』がいいです。今はFMも圧縮していますから」。ゲヴァントハウスのメンバーも「以前は音がよかったですね」とうなづく。感慨を覚えるしかなかった。
(2018年1月20日(土) NPO法人龍ヶ崎ゲヴァントハウス新春特別講演会にて)
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2018年01月01日

謹賀新年2018

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2017年10月16日

10/15sun Scott Hamilton & Jazz Friends /TOKYO TUC

 生粋のスウィングジャズを、まさか岩本町で味わえるとは。こじんまりとした地下室に、スコット・ハミルトンのテナーサックスが心地よく共鳴し、カルテットが織りなすサウンドは、まさに熟成したワインレッド。
 ピアノは丁寧。まだアドリブ中なのにサックスが被さってきた。家内に聞くと「たまたまそういう雰囲気になったんじゃない?」
 突然、ベースがマイクに向かう。「今宵のあなた」はかつてのNHK「夢のハーモニー」のテーマ曲だ。ベースをはじきながらの、仏頂面のスイートなボイスは圧巻だ。
 サックスとドラムの掛け合いが凄い。4小節、2小節、あげくには1小節でサックスがドラムに被せてきた。オーソドックスなスタイルなのだろうが、引きずり込まれていく。
 「空気を読まないとジャズは出来ない」と家内がつぶやく。隣の一人客のお姉さんは、途中からビール瓶を胸に抱えたままだった。
■スコット・ハミルトン(ts)QUARTET
キヨシ・モリタ(pf) ブルース・ハマダ(b,vo) アキラ・タナ(ds) / Oct 15,2017 TOKYO TUC(千代田区岩本町)
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2017年10月01日

9/30sat 細川 玄 Jazz QUINTET /TOKYO TUC

 土曜夜、岩本町の喧噪離れたビルの地下室で、キレとノリがいいジャズセッションに圧倒された。結成14年、作曲家でジャズトランペッターの細川玄率いる、個性派5人衆。演奏曲はすべて細川玄のオリジナル。
 トランペットとトロンボーンのユニゾン吹きが気持ちいい。ピアノのアドリブは圧巻だ。なかなか返さない。椅子から落っこちそうになる。バッバッと弦を跳ね飛ばすベースの手さばきに目を奪われる。かたや、ドラムの長髪は空調でふわりふわりと宙を漂っている。アドリブに入るとまさに大魔神光臨だ。
 5人が呼応して生じるうねりは凄い。おのずと聞き手のテンションが高まっていく。
 初参加の早坂勇真で若返ったというが、皆、自分と同世代なのに数段もカッコいい。これからも気になるクインテットである。
■細川 玄(trp)、早坂勇真(trb)、堀越昭宏(pf)、清水 玲(b)、村上広樹(ds)
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2017年08月07日

理想の間取り

 家の真ん中に土間がある生活。土間を介して各部屋を行き来する。土間の高さを部屋と同じくして、居間のようにくつろげる空間とする。屋根は設けない。熱い空気が上に抜けるので、夏は涼しいかもしれない。雨のときはガラスの間仕切りで囲ってしまう。回廊のような共有スペースを設けて、雨降る土間を眺めたり、傘なしで移動できる導線とする。
 現実は、庭がなくお隣との並びもとれないことが忍びなく、土間は居間に取って代わった。だから、家のど真ん中に居間がある。
 先日寄った東京国立近代美術館、「日本の家」という企画展で目に留まったのは、伊藤豊雄の自邸「シルバーハット」のパネルだった。土間に面して食堂、リビング、右奥には和室。図面をみると書斎まである。土間にはスライド式のテントがかけられている。住んでみたら面白そうだと想像にふけったあげく、ふと、過去の夢を思い出した次第。

写真は、伊藤豊雄 シルバーハット 1984 のパネル。
東京近代美術館の企画展「日本の家」1945年以降の建築と暮らしにて展示(2017年10月29日まで開催)
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